このページでは、ハムスターのおやつ(副食)の与え方と注意点についてご紹介しています。
当サイトのすべてのページは、本文下の総合ページリンクからご覧いただけます。
ヒマワリやカボチャの種を両手で上手に持って、おいしそうに食べているハムスターをご覧になった方も多いと思いますが、ハムスターは雑食性の動物ですので、木の実や野菜、果物など様々なものをおやつ(副食)として与えることができます。
ただ、ペットのハムスターは、ペレットフードを主食にしている限り、十分な栄養が摂れていますので、おやつを全く与えなくても健康上問題はありません。
とはいえ、飼い主としては、たまには好物のおやつも食べさせてあげたいと思うもの。では、おやつを与えるときには、どんな注意が必要なのか具体的にご紹介していきましょう。
ハムスターにおやつ(副食)を与える際の基本的な考え方として、ぜひ心に留めていただきたいことがふたつあります。そのひとつが、「安全であることが確認できない限り、たとえ少量でも絶対に与えない」ということです。
当サイトの「ハムスターに与えてはいけない食べ物」のページでもご紹介していますが、人間には無害でも、ハムスターに与えると健康を損なってしまう食べ物もたくさんあるからです。
そしてふたつめが、安全であることが確認されていても、あくまでもおやつ(副食)であって、「欲しがるままに与えることはハムスターの健康にとって良い事ではない」ということを心に留めておく必要があるということです。
ハムスターのおやつ(副食)には、干草、無糖シリアル、穀類、低脂肪の肉や魚、チーズ、無毒な虫、果物、野菜などを与えることができます。
ハムスターのおやつとしてよく知られているヒマワリやカボチャの種、アーモンドや胡桃(くるみ)などは、ハムスターの大好物ですが、脂肪分が多くカロリーも高いので、与えすぎると肥満の原因になるので与える量に注意が必要です。
もしも冬に備えて栄養を蓄えておきたいときや、ハムスターが妊娠中で栄養が必要なときに限っては、その間だけ主食として与えてもいいですし、おやつ(副食)として少し多めにあげてもかまいません。
ただし、中年以降のハムスターの場合、高蛋白な食事は腎臓疾患やアミロイドーシス(高齢化伴って繊維状のたんぱく質=アミロイドが体内の臓器に沈着して臓器の正常な働きを阻害する病気)を誘発する可能性が高くなり、高脂肪な食事は、不妊症や肥満の原因になるばかりでなく、死亡率も高くなるので、与え方に注意が必要です。
野菜はビタミンが豊富で、ハムスターの好物でもあるのですが、水分が多く含まれていますので、与えすぎると下痢をすることがあります。与えるのであれば、なるべく水分の少ない乾燥させたドライ野菜や、根菜や果菜類はふかしてから与えるといいですね。
また野菜は、少量であれば、毎日与えても大丈夫ですが、「ネギ類、ジャガイモ、完熟していない青いトマト、野菜の種や芽」は下痢や嘔吐を伴う中毒症状を起こす可能性が高いので与えてはいけません。特に、ネギ類は少量でも命を落とすことがありますので、絶対に与えないでください。
ハムスターに与えてはいけない食べ物については、当サイトのハムスターに与えてはいけない食べ物のページでもご紹介していますので、参考にしてみてください。
果物は、もともと野生のハムスターの暮らしの中には無かった食べ物で、甘みが強く、与えすぎるとそればかり欲しがって主食のペレットフードを食べなくなってしまうことがあります。
栄養のバランスや歯の伸びすぎを防ぐ意味でも主食のペレットフード(ハードタイプ)は絶対に必要ですし、果物に含まれる糖分の摂りすぎも心配です。与えすぎには、くれぐれも注意しておきましょう。また、果物の種には中毒症状を起こすものが多いので、取り除いてから与えてください。
果物は、妊娠中や、病気の治療中など体力が必要になるときは、やや多めでもかまいませんが、目安としてイチゴであれば半個〜1個くらいの分量にしておいたほうが安心です。
ちなみに、ハムスターのおやつとしてもっとも適しているのが、トウモロコシ、ソバの実、麦などの雑穀類です。乾燥させた雑穀類は、固さもあってハムスターの歯の伸びすぎによる不正咬合の防止にも役立ちますし、ビタミンやミネラルも豊富、その上体の小さなドワーフ種のハムスターにも食べやすい大きさです。
こうした雑穀類は、ペットショップへ行けば小鳥の餌として販売されてもいますので、副食として買っておくといいですね。
○当サイトの出典及び参考書籍:幸せなハムスターの育て方 [ 岡野祐士 ](大泉書店)/かわいいハムスター飼い方・育て方 [ 田向健一 ](西東社)/小動物の飼育情報満載!スモールペット飼育ハンドブック(緑書房)ほか
当サイト、「初めてのハムスターの飼い方・育て方」では、初めてのハムスターの飼い方・育て方では、ハムスターの上手な飼い方と育て方、ハムスターの健康管理、初めてでも楽しくハムスターと暮らすための育て方のポイントをご紹介しています。
●当サイトのすべてのページは、サイトのページ一覧からご覧いただけます。
●ハムスターはちいさな夜行性動物 | ●ハムスターの魅力 |
●ゴールデンハムスターの性格と特徴 | ●ジャンガリアンハムスターの性格と特徴 |
●ロボロフスキーハムスターの性格と特徴 | ●チャイニーズハムスターの性格と特徴 |
●キャンベルハムスターの性格と特徴 | ●野生のハムスターの生活と習性 |
●ハムスターの寿命は何年?ハムスターの寿命が短いその理由 | ●ハムスターがお腹を触られることを嫌う理由 | ●ハムスターの鳴き声と意味 | ●ハムスターの視力と動体視力 | ●ハムスターを飼うための4つの心構え | ●ハムスターが共食いする原因(理由)と対策 |
●ハムスターの迎え方 … 初日〜 | ●ハムスターの上手な持ち方・触り方 |
●ハムスターの餌の種類と選び方 | ●ハムスターの食事と餌の与え方 |
●ハムスターの水の与え方 | ●ハムスターのおやつの与え方 |
●ハムスターの4つの毎日の世話 | ●ハムスターの上手な慣らし方 |
●ハムスターのトイレのしつけ方 | ●ハムスターの冬眠防止対策と寒さ対策 |
●ハムスターの病気…真菌性皮膚炎 | ●ハムスターの病気…アレルギー性皮膚炎 |
●ハムスターの病気…ニキビダニ症(アラカス症) | ●ハムスターの老化のサインと食事・ケージ環境の整え方 |
●ハムスターのケガや病気の応急処置方法 |