ハムスターのトイレのしつけ方

 ハムスターは野生でも巣穴の中の決まった場所でトイレ(おしっこ)をする習性があります。この習性を利用したハムスターのトイレのしつけ方をご紹介しています。

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ハムスターの巣穴にはトイレの部屋がある!?

 ハムスターは、とてもきれい好きな動物として知られ、野生の環境でも巣穴の中に「トイレ専用の部屋」を作る習性があります。巣穴には、トイレの部屋以外にも寝室(寝場所)や集めてきた食料を貯めておく食糧貯蔵庫のような部屋もあります。

 ハムスターがトイレ専用の部屋を作るのは、こうしたほかの部屋を排泄物で汚さないためというのがいちばんの理由です。

 ですから、ハムスターにトイレのしつけをするためには、できるだけ、自然の巣穴の環境に近い条件でトイレの場所を考えてあげることがポイントです。

 では、どのようにすればハムスターがトイレの場所を覚えてくれるのか、具体的に見ていきましょう。


トイレは餌入れや巣箱から離れた場所に置く

 先ほどご紹介したように、ハムスターは土の中に作った巣穴にトイレ専用の部屋を作ります。(この場合のトイレとは、「おしっこをする部屋」のことで、「うんち」は必要に応じてどこででもします)

 つまり、ハムスターは、もともと餌を蓄える部屋や寝るための部屋とトイレ(おしっこ)の部屋は別という考えを持っているということですね。

 ですから、もしも餌入れや巣箱のすぐ近くにトイレを置いたら、ハムスターはそこをトイレだと思ってくれない可能性も出てきます。

ハムスターのトイレの配置例

 ハムスターケージの中は、巣箱や餌入れ、回し車などでけっこう手狭になることが多いものですが、できるだけ餌入れや巣箱から遠い場所にトイレを置いたほうが、ハムスターにもそこがトイレだと認知してもらいやすくなります。


トイレ容器は屋根のついた個室タイプを選ぶ

 自然界で暮らしているハムスターの巣穴は土の中ですから、当然、中は真っ暗です。

 この真っ暗な巣穴の中に、ハムスターは寝室と食料の貯蔵室、そしてトイレの部屋を作ります。つまり、ハムスターにとってそれぞれの部屋は、「暗い」ことが自然なのですね。

 このことから、ハムスターにトイレ容器を用意するときは、部屋の照明が直接入りにくい、すこし暗めの屋根のついた個室タイプのトイレ容器を選ぶと、そこをトイレだと認知してくれやすくなるということがわかります。

 ところが手作りは別として、市販されているハムスター用のトイレ容器の多くは、透明なアクリルやプラスチック製ですね。

 そこで、こうした容器を使う場合は、置き場所をケージの奥にして、すこし暗くなるようにしたり、ケージに覆いをかけたりして、できるだけ自然の巣穴に近い環境を考えてみてください。

 「ハムスターがそのトイレを自分の場所として気に入ってくれるようなものや環境を整えることが、そのままトイレのしつけにつながる」ということを心に留めてみてくださいね。


匂いのついた床材をトイレ容器に入れておく

 ハムスターを飼い始めて間もないころは、トイレの場所を覚えるのにもたいてい時間がかかります。ケージに敷き詰めた床材のあちこちでおしっこをすることも幾度となくあるでしょう。

 そんなときは、おしっこの匂いのついた床材をトイレ容器の中に入れてみましょう。

 ハムスターも自分のおしっこの匂いのする場所だと安心しますし、うまくいけばそこがトイレだと覚えてくれる可能性も高くなります。

 飼い主さんによっては動物にトイレのしつけをするというと、犬を飼うときのように言葉(コマンド)でしつけたり、繰り返しトイレの場所に連れて行って教えるという方法が思い浮かぶかもしれませんが、ハムスターの場合はそういったやり方はできません。

 そのため、ハムスターにトイレのしつけをするときは、「ハムスターにとって最も過ごしやすい自然の環境に近い条件を用意して、その場所を気に入ってもらう」という気持ちでしつけを考えてみましょう。

 また、ハムスターにも個体差がありますので、どれだけ自然に近い環境を用意しても、自分で巣穴を作る場合とは違って、みんながみんなトイレの場所を覚えてくれるわけではありません。そんなときは、「この子は、そういうものなんだ」と、おおらかな気持ちで接してあげることも大切です。

 ハムスターに限ったことではありませんが、しつけは飼い主の希望を無理強いすることではありません。

 無理強いしてもハムスターのストレスが溜まるばかりで良いことはひとつもありませんし、飼い主さんもそのことにこだわりすぎると、せっかくの楽しいハムスターとの毎日がつまらなくなってしまいます。

 ちなみに、最初にも触れましたが、ハムスターは、おしっこは決まった場所でする習性がありますが、うんちの場所はとくに決まっていませんから、したくなったらどこででもするものだということも覚えておいてくださいね。

 ○当サイトの出典及び参考書籍:幸せなハムスターの育て方 [ 岡野祐士 ](大泉書店)/かわいいハムスター飼い方・育て方 [ 田向健一 ](西東社)/小動物の飼育情報満載!スモールペット飼育ハンドブック(緑書房)ほか


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